特別養護老人ホーム愛の園
胃瘻による経管栄養 実施マニュアル
定義 直接胃内に留置した栄養チューブを通して栄養補給剤を注入すること。
目的 食べ物の飲み込みが悪く食事がうまく食べられなくなる嚥下障害がある場合に行う。
胃瘻チューブの種類にはボタン型とチューブ型がある。
必要物品
バケツ(消毒液、ピュアクリーン、胃塵セット)注入用ボトル、栄養剤、接続用チューブ、コップ(薬用、白湯用)、カテーテルチップ、ハサミ
薬、酢水(対象者のみ)
手順
@ 開始の声掛けをする
A 体位を変換する
=仰臥位(円背等で仰臥位が長時間保持できなければやや右側臥位でも可)
B 頭部を挙上(45度〜60度)する
C 吸引を行う(実施者は必ず手袋を着用)
ケア実施前には石鹸と流水で手洗いを行う
D 胃瘻セット、接続チューブ、コップ等を取り出し洗浄、注入用ボトルと胃瘻チューブを接続する
E 注入ボトル内に栄養剤を指示量入れる。チャンバー内に1/3〜1/2量を満たしチューブ内を通しエアー抜きをしてクレンメを止める
F 胃瘻(PEG)と胃瘻チューブを接続する
G 注入開始の声掛けをする
H チューブの整理(認知症の方は特に注意が必要)
I 1時間に約100〜250ml.の滴下速度(個人差有り)
J 栄養剤終了後、白湯(量は個人差有り)+ 酢水(対象者のみ)
K 注入終了の声掛けをする
看護職員の役割
@ 胃瘻の状態に問題のないことの確認
A 栄養チューブ等と胃瘻との接続
B 注入開始(注入速度の設定及び開始時における胃腸の様子の確認を含む)
2010/12/18策定