社会福祉法人神愛会
車両による外出・送迎時等緊急対応マニュアル
まず「予見回避義務」を履行します
1.搭乗者(利用者)の心身の状況の把握(移動が負担にならないか、体調の変化を誘発しないか)
2.運的適格者による運転(体調不良時は運転を控える)
3.運行前点検の励行(少なくともハンドルの遊び・ブレーキの利き具合はチェックすること)
4.必要に応じて添乗者が同乗(できるだけ2人以上で)
5.道路交通法等法令に基づく安全運転の励行(免許証の携帯・法定速度の遵守)
A.搭乗者急変時の初期対応
1.利用者が搭乗する場合、その心身の状況を考慮し、適正な搭乗態勢を確保すること
@ シートベルトを必ず着用する(後部座席も着用)
A 車椅子固定器具を適切に使用する
B 添乗者は利用者席に乗車し見守る
C 連絡用携帯電話を携行する
2.緊急性があると判断される場合の初動
@ 車両を速やかに安全な場所に停車する
A 利用者の心身の状況を把握する(意識混濁・呼吸停止・大出血等があるか)
B 周囲に歩行者等があれば協力・応援を要請する(119番通報・愛の園への通報・交通整理等)
C 急変者に救急救命処置を施す(気道確保・心肺蘇生法の実施等)
D 救急車の出動を要請する(119番通報)
E 救急車への同乗は添乗者のみとし、運転者他は応援が来るまで待機する
F 他の同乗者の安全を確保する(原則として車外には出ない)
G 愛の園へ通報する(必ず応援を要請する)
3.時間的余裕があると判断される場合の初動
@ 車両を速やかに安全な場所に停車する
A 利用者の心身の状況を把握する(意識状態・呼吸状態・出血等の程度)
B 周囲に歩行者等があれば協力・応援を要請する(119番通報・愛の園への通報・交通整理等)
C 急変者の介護
D 他の同乗者の安全確保(原則として車外には出ない)
E 愛の園への通報(必要に応じて応援の要請)
F 医師・看護師の指示により、移動可能であれば最寄りの医療機関へ搬送、または愛の園へ帰園
B.交通事故発生時の初期対応(加害・被害共に)
1.人身事故の場合の初動(むやみに人身・物損の別を判断しないこと)
@ 車両を速やかに安全な場所に停車する
A 事故の状況を確認する(負傷者の有無)
B 周囲の歩行者等に協力・応援を要請する(119番通報・愛の園への通報・交通整理・道路上の危険物の除去等)
C 負傷者の救急処置を行う(当方だけでなく相手方も)
D 救急車の出動要請(119番通報)
一見外傷がなくても後遺障害が発生する場合もあるので、事故直後でな
くとも原則として搭乗者全員が受診すること
E 安全確保ができたら警察へ通報(110番通報)
F 愛の園へ通報(必ず応援を要請する)
G 相手がある場合は相手方の確認(氏名・住所・勤務先等)
H 事故の経過をメモする
I 保険会社へ連絡(愛の園から)
2.軽微な物損事故の場合
@ 車両を速やかに安全な場所に停車する
A 事故の状況を確認する(負傷者の有無)
B 周囲の歩行者等に協力・応援を要請する(119番通報・愛の園への通報・交通整理・道路上の危険物の除去等)
C 安全確保が出来たら警察へ通報(110番通報)
D 愛の園へ通報(応援の要請)
E 保険会社に連絡(愛の園から)
F 相手がある場合は相手方の確認(氏名・住所・勤務先等)
G 事故の経過をメモする
H 上司の指示により帰園する
緊急時を脱した後は、家族への経過説明と謝罪を施設長の責任において行います。そのためにも正確な報告書を提出します。
緊急対応の原則は 救護・応援・通報 です。
何よりも優先して負傷者の救護を行い、また安全を確保すること。
一人(少数)で何とかしようとせず、必ず応援を得ること。
慌てずに正確で迅速な通報・連絡を行うこと。